The Japanese Association, Manila, Inc.

マニラグリー通信 2017.6月号

後期高齢者になろうかという昨年、心筋梗塞と脳梗塞という成人病3大疾患との言われる病で都合3カ月ほど入院生活を余儀なくされた。連続して発症したので合計6カ月の闘病になった。

後に発症した脳梗塞は、ある程度機能が回復した後、スポーツジム並の器具を備えたリハビリ病院に転院した。

リハビリ病院といっても、患者の病状は様々で、自分は右の手足に障害が残るものの全体からみれば軽微の部類に属していた。入院生活は決まった時間の食事とリハビリの繰り返しであったが
その中で毎日午後5時から始まる、患者有志によるカラオケが自分にとって楽しみとなっていた。参加者は10人程度で、若い人からお年寄りまで、程度の差はあれ障害を持っている者が、カセットに合わせて、声を出す程度であるが、何とか復帰しようと一生懸命であった。黙って聞いているだけの人もいた。

自分はこの際来るべきグリー復帰に備えて出るだけ大きな声を出すように努めた。

中でもグリーで練習したことのある曲、故郷、モミジなどは、バリトンのパートを試みたりもした。

もう1つの楽しみは病院のロビーで、毎週土曜日の午後2時から3時までに開かれるミニコンサートを聴きに行くことであった。

国内の演奏家がボランティアで楽器の演奏や歌で患者を慰問するのが趣旨であるが、国内の結構名の売れた演奏家の方も多かったようだ。もったいないくらいの少人数のコンサートだった。

演奏の間に必ず皆さん一緒に歌いましょうの時間がとられており、プロの演奏家と一緒に歌える贅沢な時間を持つこともできた。

余談になるが、この演奏会は、リハビリの時間に重なることが多く、疲れている時など休養の時間となった。が、若い療法士は終わるまで黙って待っていてくれた。

幸い昨年10月からグリーの練習に復帰したが、やはりブランクは大きく、残念ながらクリスマスコンサートには参加できなかった。

一年経った今振り返ってみて、入院中にあまり落ちこむことがなかったのも、家族の応援とグリークラブに復帰するという目標があったことが大きかったと思っている。

今後は無理をせず周りに迷惑をかけないよう注意してグリーを続けてゆきたいと考えている。

(バリトン 片山昭平)

 

マニラグリークラブの練習

第1・第3(・第5)日曜日に東京ヘルスリンクで、
第2・第4土曜日に日本人会会議室で、午後15:00-16:45に練習しています

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