~号外/ 文化祭 直前特集~
6/4(日)開催のマニラ日本人会文化祭まであと数日。プランナーとして、又 指揮者をして関わってきた中、ようやくここまで来たと感慨深いものはあるが、ちょっと裏話を。
文化祭の準備は、実はかなり足が長い。最初のスタートは昨年11月。まずは企画メンバーの募集から始まる。
特に重要なのは11月のマニラ日本人会総会。懇親会は実はヘッドハンティングの場と化す。ようやく企画メンバーを集め、忙しいクリスマスの合間を縫って、キックオフミーティング。ここで日程と会場と文化祭のアウトラインがほぼ決まる。
ついで年明けにまにら新聞およびJAMI、MJS掲示板で参加団体募集。2月に第一回の全体会議を開催し、ステージ、展示・出店、広報の役割を決め、あとはひたすら電話とメールで準備を進める。
これがなかなかもどかしい。やはりFace to Faceで現場に行って話をしないと物事が進まないのは、仕事と一緒。
仕事の合間を縫って、各チームの関係者に会い、現場のローカルメンバーとも会い、また招待チームとの打ち合わせも。
今回、楽しかったのは招待チームの一つであるアテネオ大への出演交渉。今回の目玉の一つはアテネオ大/日本研究学科長のカール准教授による講演と学生チーム「日ノ本(ひのもと)」の展示・ステージパフォーマンス。
最初30分程度のつもりで訪問したのだが、話に華が咲き、日系企業への就職事情等、本業も交えてのたっぷり2時間の打ち合わせ。
カール先生の講演は、今回一番楽しみにしている演目だ!
当マニラグリークラブの演目も、今回は(「も」?)満を持しての選曲だ。ここで簡単に紹介したい。
1曲目は、ご存じマニラグリークラブ団歌。昨年 団員・OBの作詞・作曲で誕生した我らのソウルソング。初演以来たっぷり歌い継いできたこともあり、まさに体に染みついた感がある。朝5時に起き、朝日を浴びると思わず「あかねさし照れるマニラの」と口ずさんでしまう。
2曲目は、ご存じ「故郷」であるが、作曲家/信長貴富さんにより大変美しい合唱曲へと変身。変ホ長調のユニゾンで素朴に始まる歌は、2番に入り変イ長調に転調、モノクロから突然カラーの色鮮やかな世界に変化。そして2番から3番にかけての間奏部でフラット♭4つ ⇒ シャープ#5つへの大胆な転調を経て、高らかに「志を果たして」と歌い上げる。
この転調はこの曲の一番の見せ場であり、(練習で)うまく填まったときは思わず背筋がぞくぞくとする。
(失敗したときは、思わず背中を丸め、どこか穴の中に隠れたくなる)。
名前に似合わず、ロシアンルーレットのような曲ともいえる。
3曲目は、ビサヤ地方の名曲「Rosas Pandan」。当団初のビサヤ語の歌だ。昨年のクリスマスコンサートに取り上げて以来今回が3回目の本番。もう完全に当団のレパートリーになったようだ。短調の物憂げなメロディーと軽快なリズムとのやり取りが見どころ。
4曲目は、一転して美しいハーモニーの「Beati Mortui」。ドイツの作曲家メンデルスゾーンが男声合唱のために書いた名曲だ。ハ長調のシンプルなハーモニーで開始し、”Beati(幸いなるかな)” “Beati”と各声部が重なり合っていく。
まさに祈りの歌である。
そして最後は日本の民謡「八木節」。もともと笛と太鼓の名曲であるが、松下耕さんの「作曲」により、アカペラの力強い合唱曲に。かなりの難曲であり、最初練習を始めたときは、どう練習していけばいいかと悩んだが、一度「感じ」をつかむとそこからは一気に進展。
日本人であることに誇りを感じる名リズムといえる。
ここまで打楽器的要素の強い曲は、当団としても初のチャレンジ。
文化祭では、合同演奏前のトリを当団が務めさせていただく。
アテネオ大カール先生の講演は、15時過ぎ。当団は16時半前の予定。
どちらもお見逃しなく!!!
(おまけ)
万が一我々の演奏を聞き逃した場合も「心配御無用!!」
9/23(土)にユニカセ・レストランにて「第四回ユニカセ・サロンコンサート」の開催を決定。今回文化祭の曲も全曲披露の予定。
文化祭、そしてユニカセ・サロンコンサート。どちらもお楽しみに!!
(指揮 松本 勝之)
マニラグリークラブの練習
第1・第3(・第5)日曜日に東京ヘルスリンクで、第2・第4土曜日に日本人会会議室で、午後15:00-16:45に練習しています。
ご興味のある方は下記までご連絡下さい。
問い合わせ先:
川原田(0917-523-1397)
飯島(0917-834-0235)
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